キューピッドダイビングスクール

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言語道断です!


こんにちは大宮店入江です。
先日チュークで、ダイバーが太平洋戦争の時に沈んだゼロ戦から機銃の弾を引き揚げて、封筒に入れて日本に郵送して密輸の容疑でつかまるという事件がありました。3人組のダイバーの仕業なのですが、この3人はゼロ戦マニアで、銃弾約120発と操縦席の計器類などを拾い集めて「PC部品」などと偽って段ボールで日本に送るなどしていたようです。

言語道断です。

まず第一にレックはダイバーだけではなく世界共通の財産です。太平洋戦争の遺物ともなればなおさら歴史的価値があります。そんな歴史的遺産にダイバーは潜らせてもらって間近で見させてもらっているのです。そこからものを持ち去るというのは、アンコールワットから仏像を持ちだしたり金閣寺の柱を盗んだりすることと同じです。

第二に長年海水にさらされていた砲弾類は腐食が進み、空気中で酸素に触れると引火・爆発の可能性があります。今回の事件も調べた結果120発中8発が破裂の危険性があったということです。もしこれが配達途中に爆発していたら、配達員は命を落としていたかもしれませんし、航空機内で爆発したらもっと大惨事になっていたかもしれません。そうなったらどうするつもりだったんでしょうか。

上記の話はレックダイバー・スペシャルティに参加された方なら誰でも知っている話です。3人とも私とほぼ同じ歳なのですが、そういったことを考えなったのかと思うと怒りを通り越して情けなくなります。ぜひいつまでも素敵なポイントであるようにレックは大事に潜っていきたいですね!

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