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サメ食い人?


今年の6月に静岡県の東伊豆町大川沖で『メガマウス』というたいへん珍しいサメが定置網に入りました。これまで世界で38例しか見つけられていません。今回が39例目、日本では11例目です。

写真/動画
http://www.scc.u-tokai.ac.jp/~t-horie/bio/mega2007.htm

また7月には石巻でも40例目の『メガマウス』が捕獲され冷凍保存されています。

『メガ(=大きい)マウス(=口)』という名のとおり、とても大きい口のサメです。体自体も大きいです。今回見つかった個体は、体長4.5mあります。体や口が大きくても、メガマウスはプランクトンを食べているおとなしいサメです。こんなに大きいのに発見例が少ないのは、普段は深海にいるためです。このメガマウスは標識を付けられて放流されました。こんなに大きいサメを飼育できる施設がないことと飼育方法がわからないからということらしいです。

サメといえば6月に行われたワシントン条約の会議でもサメの減少についての議題が取り上げられました。普段「サメを食べている」という意識がある人は少ないので普通の人は「サメの数が減っている」なんて思いもしないと思います。
世界では大量のサメが食用に漁獲されています。日本近海でも、たくさん捕られています。例えば日本の東北地方では『ネズミザメ』がよく食べられます。
今回の会議で、ネズミザメに近縁な『ニシネズミザメ』の取引規制が議題に上げられています。また『アブラツノザメ』というサメの規制も議題に上げられています。アブラツノザメも日本近海で捕られ、そのまま食べたり練り製品の材料にされたりします。肝油【かんゆ】の原料としても重要です。世界的に見ると英国の有名な食べ物フィッシュ・アンド・チップスの材料にされることが多いです。
ちなみに前回ウナギのことを書きましたがウナギの人工孵化後の幼生体レプトケファルスの餌はサメの卵なんだそうです。

サメといえば、人食いザメを連想する人は多いと思いますが、実際には「サメを食べる人」のほうがはるかに多いのです。このために獲られ過ぎて絶滅しそうなサメが増えてきています。”サメ=悪者”ではなく、正しい知識を持って仲良くできるといいですね。PADIでもアメリカでは”Protect Shark”というキャンペーンを展開しています。サメについてもっと詳しく、正しい知識を持つなら『PADIシャークダイバースペシャルティ』コースへどうぞ!

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