キューピッドダイビングスクール

BLOGブログ

ごっこ


こんにちは大宮店入江です。昨日はすごい雪でしたねー。年に1・2回は伊豆でも雪に降られて運転が大変なときがありますが、この週末はツアーは無くプール講習だけでしたので特にキューピッドには影響ありませんでした。

さてスーパーで魚を見ていると、普段はお目にかかれないような&ダイビングではあまり会わないような魚たちが見られてけっこう新鮮な驚きがあります。伊豆ではたくさん普通に見られるメバルが意外と高値だったり、エイやサメが売られていたりします。ちなみに沖縄で魚屋さんに行くとあまりにカラフルな魚たちが店頭に並んでいてびっくりしますが・・・。

先日スーパの鮮魚コーナーでトレイに黒い物体が入ってラップをかけられて売っていました。グニョグニョした物体だったので、季節がらナマコだろうと思って手にとってみました。ぐでーとしてラップされている姿は、中身を抜かれて店頭にならんでいるナマコそっくりだったのですが、ラベルには「ごっこ」と書いてありました。

「ごっこ」は地方名で、一般的な和名は「ホテイウオ」といいます。東北・北海道ではぶつ切りにして味噌で煮て「ごっこ汁」としてよく食べるということは知っていましたし、ホテイウオは水族館で見たことがありましたが、「ごっこ」状態のものははじめて見るので手にとって観察してみました。もともとが丸い魚な上に、ぐにゃーとなっていて非常にわかりづらいですがよく見るとちゃんと目もヒレもあります。ほおおーと思って見ていたら、ごっこのあまりの妙な風体に、一度行き過ぎたおばちゃんが戻ってきて「なあにこれー?」と話しかけてきました。「ごっこですよ。」「どうやって食べるのかしらー」「ぶつ切りにして煮るんですよ」「へえー。これ何なのかしら」「ホテイウオっていうれっきとした魚ですよ」「へええー」と言って見ず知らずのおばちゃんは行ってしまいました。確かにごっこは鮮魚コーナーでも異彩を放ってましたからねー。

このホテイウオ、なんと冬のアイドル「ダンゴウオ」を大きくしたものです!伊豆では見られませんが北の海ではダイビング中に観察することができます。普段は深いところ(水深100~200m)にいて、産卵期(12~4月)になると水深10mほどの浅海の岩場にやってきます。おなかに吸盤があって岩にくっついているところもダンゴウオと一緒です。

一度は食べてみたいと思いますが、うーんでかいダンゴウオかーと思うとなんだかかわいそうな気がしますねー。

一覧へ戻る