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春の海

こんにちは。つかさです
最近は雨が降ること多いですね~暖かい日もあるのですが、雨が降るとなんだかテンションが下がります…(濡れたくないから)
雨が降ったりはしますが、ここ1~2週間くらいでだんだんと春の陽気になってきている気もしますね無事にサクラは咲くのかな?なんて思ったりもしますが、咲きそうな気配のあるつぼみなんかも見るので、入学式シーズンには間に合いそうな気がします
陸上の話になってしまいましたが、春の海ってどんな感じかご存知ですか?
春の海って濁るんです…ダイバーたちには「春濁り」なんて呼ばれていますが、年によって濁り始める時期も違います。
「春濁り」は毎年4月~8月くらいまで起こるのですが、主な原因は…
冬の間に深海層から湧き上がる栄養分豊富な海面が春~夏の日差しに加熱されて、暖かくなりさらに栄養豊富な水によって植物プランクトンが爆発的に増えるのだそうです
濁ってる水中って面白くないと思いますか??
植物プランクトンって、食物連鎖で言うところの一番最初に強者に食べられる生物。この植物プランクトンがいないと、海に生き物は繁栄しないんです
実は、すべての海の生物を植物プランクトンが支えているんですね
と、いうことは…この「春濁り」がないと僕たちは海に潜って生物を観察したり、写真を撮ったりすることができないのでは…?ましてや、生物がいないので、潜っても楽しくなくなっちゃうんじゃないでしょうか…?
じゃあ濁ってない時に潜ればいいじゃん!と、思うそこのあなた!
確かにその通りかもしれませんが、実は濁っている時も面白いんです
この「春濁り」、植物プランクトンという養分の塊。これを食べて動物プランクトンが増え、動物プランクトンを食べて魚やウミウシといった水中生物が増えていきます
生物が増える…ということは、濁っている時こそ、たくさんの水中生物の観察チャンスなのです
今の時期~5月くらいまではウミウシ観察&ダンゴウオ探しがオススメ
少し冷たいくらいの海が好きな生物たちなので、目をマクロにして岩場や海藻などを探すと目に付きますよ小さい生物を探す時って、案外透明度って気にならないものなんです
また、夏場の時期はお魚たちの赤ちゃんを探してみましょうカエルアンコウやミノカサゴ、カサゴの赤ちゃんなんかはホントにかわいいですって、赤ちゃんならなんでもかわいいんですけどね
この「春濁り」の時期だからこそ楽しむことのできる遊びや観察できる生物もたくさんいます
「春濁り」は海にとっては無くてはならない自然浄化現象。さらに、他の季節にはない、春ならではの光景です
「春濁り」でたくさんの海の生物が生まれ出てくることに感謝しながら今日も張り切って潜りましょう
※画像はミノカサゴの幼魚です。大人と比べるとホントにかわいいのがわかりますよ!