キューピッドダイビングスクール

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2019/3/27 より安全に潜るために…

こんばんは!キューピッドちゃーりーです。

今日の出勤途中の【大宮駅周辺の桜は7分咲き】といった所☆彡

もう少しで満開って感じでしたね!明後日ぐらいが満開なのかな?

4/3(水)赤羽方面にて【お花見】親睦会 PM19:00~となっておりますので

是非是非遊びに来てくださいね~☆彡(桜吹雪予定)

まだご予約されていない方はご連絡して下さいね!

さて、本日はダイバーの皆様に安全に潜ってもらいたいので【ライセンスコースの無料アップデートの内容】となります。

DAN(ダイバーアラートネットワーク) JAPANと呼ばれる所からの最新の報告では…

まずは浮上速度ですがOWD講習の際にこう習ったと思います。
浮上速度は少なくとも18m/分を超さないこと又はダイブコンピューターが指示する浮上速度を超えないこと。

上記のように推奨されますが、より減圧症にかかりにくい浮上速度は静脈中を診るエコー検査では、9~10m/分にすると気泡数はさらに減ります。

じゃあじっくりと浮上速度は遅ければいいや!も違いまして…

もっと遅い3m/分にすると逆に増加するといったデータがあるので減圧症にならない一番の浮上速度は1分間に9m程度の浮上速度がベストとなります。

安全停止は、レジャー・ダイバーでは水深5~6mで停止したほうが気泡の発生が少なくなることがわかってきました。安全停止時間は少なくとも3~5分。10分以上停止してもあまり気泡は減らないことがわかっているので、長くても10分の安全停止までで大丈夫ですよ。さらに安全停止後(水深5~6mから)の浮上は水面まで30秒以上かけることが奨励されます。6mより深い場所からは減圧症の可能性があると最新の研究で報告されています。水深が浅い10m程度でも油断せずに潜るのが大切ですね。

昔取得されたダイバーの方々はあまり聞きなれない方もいらっしゃると思いますがディープストップという言葉があります。ディープストップとは最大水深のおよそ半分の深度で行なう安全停止の事を言います。水深25mに20分間以上潜った場合、水深15mで2分半行なうことが奨励されます。
1分間くらいの停止では気泡を十分に減らすことはできませんので2分半が良いですね。水深20mより浅いダイビングや、逆にかなり深く潜ったとき(水深50m程度)はディープストップを行なうと気泡の発生を増やしてしまう場合もあるので、やらないほうがよいと考えられます。この辺りがガイドをしていてエアが少ない時に判断が難しい時もありますが…ちゃんと考えてガイドしていますよ~。
また、ディープストップはシャローストップ(水深5~6mで行なう普通の安全停止)の代用にはなりませんので別物だと考えて下さい。運動については身体能力向上の意味から、最大心拍数の7割程度(60歳代:約125、40歳代:約120、20歳代:約150)を週に90分間以上、3~4回に分けて行なうと減圧症対策に効果的と言われています。健康で酸素摂取量の多いダイバーのほうが減圧症になりにくいからです。ダイビング後24時間以上前は、運動したダイバーのほうがダイビング後の気泡発生が少ないというデータもありますから、比較的激しい運動をしても問題ないと考えます。ただしダイビング中の運動は血行を良くし、窒素の溶解を促進するので、避けたほうがよいと考えますが安全停止中は軽い運動をしたほうが窒素の排出が促進され、リスクが低下します。ダイビング後の運動は急速に気泡を発生させるので、好ましくありません。

日頃から適度に運動しておいてダイブ中や後は激しい運動は控えておきましょう☆彡

ダイビング後は、強いバルサルバ法(鼻をつまみ、鼻腔内圧を上げて中耳腔に空気を入れる【通称耳抜き】)や、咳、腹部に力を入れるような運動などは避けたほうがよいと考えます。これらの行為は、胸の中の圧力を上げるので、その行為を止めた瞬間、卵円孔開存(らんえんこうかいぞん:心臓の壁にある隙間・穴/日本人の約3割が持っていて、ほとんど自覚していない)という穴を通じて心臓の右の部屋(右心房)の血液が左の部屋(左心房)に流れ、一緒に静脈内気泡(ダイビング後は減圧症にかからなくてもサイレントバブルが生じています)が動脈に流れるからです。動脈に流れた気泡は、脳などに運ばれて神経障害を起こします。バルサルバ法も軽く優しくするのであれば問題ありません。

ダイビング前のシャワーや入浴は、リスクが減る可能性があります。
しかし、体が完全に温まったまま潜ると、組織への窒素の分配が進むので、平熱に戻るくらいに体が冷えてから潜るべきです。脱水も起こりやすいので気をつける必要があります。ダイビング中は、あまり体が温まらないほうが窒素の溶解は少なくなると考えられます(あまり激しく泳ぐと窒素が溜まりやすいのは学科中にお話がありましたよね)が浮上中や安全停止中は、体を冷やさないほうが血流が保たれて窒素の排出がスムースに行なわれます。
ドライスーツは冷えを防止しますが、暑過ぎると窒素の溶解が促進される可能性があるので注意してください。ダイビング終了後は、冷えると窒素の排出が遅れます。水温より気温が低いほど減圧症になりやすいという報告があります。ダイビング後の熱いシャワーやお風呂などの温浴は、気泡を発生しやすくする可能性があるので、控えめにしておいたほうが無難と考えます。つまりダイビング前後の体温は暑すぎず寒すぎず程々が一番良いという事ですね!OWD学科中ではここまで詳しく学習することはないのでダイバーとして知っておいた方が良い知識となります。

ガイド中は上記を常に意識しながら水中をご紹介していますがダイブ・コンピューターを持っていれば大丈夫、インストラクターや水中ガイドに任せておけば大丈夫!だけではなく、その他2次的要因を追加し、自分でも裏付けされた理由を知りながらガイドと一緒に潜ると【なんでそういうダイビングをしたのだろう?!】と分かります。(もちろんそれ以外にもナビ、生物紹介&観察、写真撮影時間、残圧、ノンストップ時間、等…考える事沢山あるけどね。)

何より安全に楽しく潜れる一人前のダイバーになりますよ。

安全第一のダイビングで楽しんで行きましょう(^O^)/

 

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